梁山から来ました

中華圏の小説、ポーランドボール、SCP財団、作曲、描画などが好き。皆様のお役に立てる/楽しんでいただけるコンテンツ作りを目指して、試行錯誤の日々です。

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 030

「船火児」張横――船頭である。「火」は、今は多く「伙」と書くが、「人」の意である。船に火をつけるわけではない。【世界】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年8月30日張横とは関係ないんですが… 実は、船の事故で最も恐れられるものの一つが「火…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 029

「短命二郎」阮小五――「短命」は「人の命をちぢめる」「むごい」の意、二郎は二男坊である。「活閻羅」阮小七――生きた閻魔大王である。【世界】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年8月29日水滸伝を読み始めた当初、「短命二郎」は二郎自身が短命っ…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 028

宋軍の一員として戦った方臘討伐戦中に人生観を変えるような出来事に出会った。このため、方臘討伐戦後は東京に戻らず、途中で宋軍を離脱する道を選んだ。李俊は童威、童猛たちを連れて異国へと旅立つとシャム国へたどり着き、やがてその国で王となった。【…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 027

「険道神」郁保四――梁山泊随一の巨漢で身長が一丈ある。ただしあまり強くはないようで、席順は百八名中第百五位である。「険道神」は「開路神」ともいい、葬儀の先導をする図体の大きな神様である。【世界】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年8月…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 026

胥吏ははたして民衆から見たとき、どんな存在であったであろうか。恐らくそれは強欲で非道で最も始末の悪い人種ではなかったか。そういう際に、誰か一人でもいいから宋江のような立派な胥吏がいてほしい、という逆説が大衆から歓迎を受ける理由である。【虚…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 025

天子はその長年の勤務の労を賞して、宮城の外に宏壮な邸宅を下賜した。童貫はそこで多数の妻妾や子供と豪奢な暮しをしていたという。宦官に妻妾子供というのもおかしいが、当時の有力な宦官はみなそういう不思議な生活を送っていた。【虚実】— 水滸伝関連書…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 024

「講史」は長いから、一日や二日では語りおわらない。連日語って何か月もかかる。話が一段落したところで一日分を終えるのではなく、話のまっさいちゅう、聴衆がかたずをのんだところで急に打ち切り、おあとはまたあした、と興をつなぐ。【世界】— 水滸伝関…

水滸伝関連書籍bot 今後の予定

いつも水滸伝関連書籍botにいいねやRTをいただきまして、ありがとうございます。 中の人が入力作業を行う上で、大変励みになります。 また、どんなツイートが皆様のご支持をいただけるかわかると、その後の引用箇所選定の指針も、少しずつ固まってまいります…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 023

方臘征伐の間に多数の戦死者を出すためには、その前に公孫勝が辞去していなければならず、公孫勝が辞去するためには、不義理をせずに辞去できるような環境をこしらえなければならぬ。そのためには大きな功業を立てさせることが必要になり、そのためには大き…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 022

徽宗の場合においても、欽宗を皇太子に立ててから父子の間にひびが入った。両者の側近が互いにあることないことを告げ口するからである。官僚の中には先物買いして皇太子に取り入ろうとする者があれば、いっそ廃立を企てて、もっと大きな恩賞を覘(ねら)お…

bot運営あるある

小説からbotに呟かせたいセリフや会話を引用していると、どうしても、悪役やいかがわしい輩たちが、歯の浮くようなお世辞を言ったり、自分の主張を通すために謎理論をでっち上げたりするシーンが出てきます。それもまた小説の面白さなので、喜んで引用するわ…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 021

思うに「黒旋風」とは、両手に持った二つの斧を車輪のごとくふりまわして人が大勢いるほうへと突進し、悪吏も良民もいっさいおかまいなしに、ただむやみやたらに人を殺して快とする黒いあばれ者李逵を「黒いつむじ風」と呼んだものであろう。【世界】— 水滸…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 020

おなじ州城のなかにいたのだから、解珍・解宝のことはきいていただろうが、孫立はなにもしていないだろう。それに、おなじ師匠にきたえられた仲の義兄弟欒廷玉をうらぎる行為を、自分からすすんでしている。こういう人だから、最後まで生きのこれたにちがい…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 019

赤い虬髯で血ばしったまるい眼の酒屋のオヤジというのはかなりおそろしい。そのオヤジと人肉酒屋のうわさをしあう宋江らも神経がにぶい。【事典 李立の項】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年8月18日改めて指摘を受けて考えてみると、何ともシュ…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 018

水滸伝は大部な本であるから、これを買う人は必ずしも全部セットで買ったわけではない。初めから少しずつ、あるいはおもしろそうなところだけを、買う人もあったようだ。それはたとえば、石渠閣補刊本の板木のいたみかたが、部分によってずいぶん差があるこ…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 017

水滸伝の作者も読者も、ひとしく何心が「封建時代」と呼ぶ一つの埒(らち)のなかにあった。埒の外にある者にとっては当然説明を要するようなことが、そのなかにある者同士のあいだでは、あまりに自明にすぎてほとんど問題として意識すらされない。【世界】—…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 016

元は鍛冶屋で、いろいろな職を転々とし、ばくちも打つ豪傑肌の男だった。〈中略〉朱仝が温厚なのに比べて雷横には意固地なところがあり、仕事でも朱仝がリーダー格だった。梁山泊でも雷横は歩兵の頭領になり、騎兵の頭領になった朱仝ほどには活躍できなかっ…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 015

性格は明るく、力持ちで、思慮は幾分足りないものの間違ったことは絶対許せないという猪突猛進型の乱暴者である。見た目はでっぷりと太った大男、〈中略〉いかにも怖そうだが、どこか憎めない愛嬌があり、108星のなかでももっとも読者に好まれている豪傑のひ…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 014

いくらからだが大きく力が強く、武器のあつかいにすぐれていても、凌振の火砲のふるう力にくらべればへのようなものだ。〈中略〉夜のシジマに炸裂する火砲の音は脅威そのものだ。梁山泊軍団は他を圧する大火力をもっていた。勝って当然だ。【事典 凌振の項】…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 013

虎退治や孟州鴛鴦楼の武松は、陽気で無鉄砲な豪傑である。ところが潘金蓮西門慶殺しの段の武松は、冷静で沈着なハードボイルド風の人物である。一方はネアカで、こちらはネクラである。これほど性格のちがう人物が、一つの小説に同じ名前で登場するのがふし…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 012

梁山泊では確かにおまけのような存在だが、白勝のおかげでうまくいったこともある。たとえば、盧俊義は遼国戦争の最中にある山のなかに閉じ込められたが、このときの白勝の活躍は、やはり白勝でなければできないなと思わせるものがあった。【プロフ 白勝の項…

なぜ秦暁はbotたちへの露骨なテコ入れを続けるのか

さて。 「水滸伝関連書籍bot」と「金庸セリフ&会話bot」に対し、それぞれのやり方でテコ入れを頑張る毎日ですが、 どうしてなかなか、頑張っただけの成果が出ないですね。特に水滸の方。多分、努力の方向性を間違えているんだと思いますが、ではどこに向かえ…

【武俠好きさんに質問】回答の募集期間を2週間にします

第4回の「武俠好きさんに質問」にご参加いただいた皆様、ありがとうございました!おかげ様で今回も、素晴らしいまとめになったと思います。さて、これまで、 質問発表→1週間回答を募集→まとめ作成→1週間のブランク→次の質問発表 というサイクルで実施し…

PBなUFOキャッチャーのこと

川崎駅から100均へ行こうとして通り抜けたゲーセンの中で考えついたネタです。 多分、今までに自分が描いたPBイラストのなかで、一番多くのご支持をいただけていると思います。 いいね&RTをくださった皆様、ありがとうございました! クリスタが逝ってしまっ…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 011

梁山の北二五キロにある東平湖は、梁山の周囲がすべて湖だった頃はその一部にすぎなかった。その後、湖の大半が干上がって東平湖だけが残った。梁山から東平湖には車で一時間足らずで行ける。【横光巻末5】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年8月8…

金庸bot ひとこと感想 003

周伯通「周伯通が来たで、だれぞここでけんかでもしとるんか?」丘処機「周師叔、お元気でしたか!」周伯通「なんやこんなにぎょうさん人がおったんか、こらおもろいわ」【射鵰英雄伝】— 金庸セリフ&会話bot (@jinyong_riyu) 2019年8月7日老頑童の「面白い…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 010

いったい、豪傑たるもの、彼ら自身の言いかたを用いれば「英雄好漢」たるものの要件としては、この風采というのもだいじなことなのであって、ある者は丈高く肩幅広く、ある者は腰のまわり十囲という巨軀を擁し、ある者はすらりとした色白の美青年、ある者は…

完全にゼロから始めるサウンドノベル作成

とある本に、こう書いてありました。 「最初から100%のものなんて、生み出せるはずがない!20%のものでいいから、まずは作ってみろ!話はそこからだ!」 (細部が合ってるかどうかは自信ないですが…)至極もっともだと思ったので、夢に向かって一歩、踏み出…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 009

水滸伝には、全部で百八認の豪傑が登場する。たいへんな人数である。一人一人の豪傑のものがたりが数珠つなぎになっているといっても、百八人のものがたりが全部そろっているわけではない。それでは水滸伝がどんなに長くてもたりない。【世界】— 水滸伝関連…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 008

貴志祐介著『天使の囀り』より pic.twitter.com/F7cMyfBDNy— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年8月3日『悪の教典』『新世界より』等で知られる貴志祐介先生は、少年の頃に水滸伝に親しまれたことがあるのだとか。 そう言われてみれば、『新世界よ…