梁山から来ました

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水滸後伝あらすじ

『水滸後伝』あらすじ一覧

■鳥居久靖訳『水滸後伝』あらすじ 数回分のあらすじを見てみて、「好きになれそう」という気がしましたら、図書館に行って探してみてください。たぶん「東洋文庫」の棚に並んでいます。読了後、「この物語を所有したい」と思われた方は、ちょっとお高めです…

『水滸後伝』第40回あらすじ

燕青は暹羅国の良家の子女と、宋からやってきた兄弟や兵士、その娘たちとの婚姻を結ばせて、両者の間の屈託を取り除こうと提唱し、受け入れられる。 家柄の娘を選ぶにあたっては顧大嫂が協力し、多くの婚姻が取り結ばれるが、楊林は白石島の攻略に功績のあっ…

『水滸後伝』第39回あらすじ

高宗に冊封されて正式に暹羅国王となった李俊は、国内の秩序を中土のやり方に基づいて整えさせる。公孫勝、樊瑞、朱武は丹霞山に隠棲する。 燕青は李俊に、「夫人を娶って後宮に入れるべきだ」と奏上する。李俊は断るが、兄弟たちが聞煥章の娘を再三勧めるに…

『水滸後伝』第38回あらすじ

高宗の一団は無事、臨安に入る。 柴進ら暹羅国の使者たちは勅書がくだるまで数日暇になり、杭州の名所を巡るが、宋の領土が東南半分となってしまったことには、感傷を禁じえない。 一行は六和塔で武松と再会し、これまでのことを話してきかせる。呼延灼は武…

『水滸後伝』第37回あらすじ

李俊は各島を回って、駐留している頭領たちと住民を慰撫する。 その後、帰って酒盛りをしていると、以前馬国王の大難を予言したあの道士がやってくる。道士は李俊の行く末を予言し、衝立に詩を書きつける。また茘枝と牡丹の枝を献上して、一人ひとりに一杯ず…

『水滸後伝』第36回あらすじ

李俊は朱武の進言に従い、自らの島に逃げ帰った鉄羅漢、佘漏天、屠崆にそれぞれ討伐軍を差し向ける。 横暴な鉄羅漢は青霓島の住民を無理やり兵に仕立てて欒廷玉、扈成、童威を迎え撃つ。暹羅軍の兵たちは淵の水を飲んで猛毒にあたるが、安道全の処方で回復す…

『水滸後伝』第35回あらすじ

李俊は国王に就任し、兄弟たちはいずれも暹羅国の重要な職位に任命される。 暹羅の二十四島のうち、青霓島の鉄羅漢、白石島の屠崆、釣魚島の佘漏天は李俊の統治に不服であった。彼らが王位を奪ってやろうと画策しているところに、戦を逃げ延びた革鵬が現れる…

『水滸後伝』第34回あらすじ

公孫勝は薩頭陀の妖術を破り、革鵾は関勝に斬られる。劣勢に立たされた薩頭陀たちが逃げ出した後、李俊は仲間たちを島へ迎え入れて盛大な宴会を催し、これまでの経緯を語り合った。 薩頭陀と革鵬は、暹羅城に戻る。城は童威らの軍勢から攻撃を受けており、不…

『水滸後伝』第33回あらすじ

李俊たちは暹羅城にやってくるが、革鵰が固く守っており入ることができない。数日間の睨み合いの後、楽和は「敵は金鼇島を攻略するため、密かに大きな兵力を差し向けたのでは」と気付く。引き返そうとする一行を、革鵾が明珠峡で足止めし、薩頭陀は魔術を使…

『水滸後伝』第32回あらすじ

花逢春は端午節が李俊の四十歳の誕生日にあたるため、金鼇島に祝いに行くと言う。このため共濤は、思いがけず李俊の生年月日を知ることができた。 薩頭陀はさっそくいのり殺しの術を始めるが、強い福運に守られた李俊と花逢春には効き目がなく、馬賽真の場合…

『水滸後伝』第31回あらすじ

話はしばらく前に遡る。 暹羅国王馬賽真は、家族や婿の花逢春を連れて祖宗の墓参りをする。堂に参って幣帛(ぬさ)を燃やしたところ、火のかたまりが国王の竜袍に落ちて、焼け穴を残してしまう。 その後、丹霞山に遊んだ国王は、古洞のほとりで一人の道士に…

『水滸後伝』第30回あらすじ

曽世雄が宋清の夫人を連れて鄆城県に戻ると、飲馬川の頭領たちは曽を捕らえ、郭京と並べてさらし首にする。 樊瑞は燕青の計略で曽世雄に扮装し、金兵の服を着た手下たちを連れて済州に向かい、朱仝、宋清、皇甫端を馬小屋から連れ出す。 朱仝が銭歪嘴の家に…

『水滸後伝』第29回あらすじ

宋安平の家に着いてみると、屋敷は焼け、宋清夫婦は行方知れずになっていた。 宋夫妻を連行したのは鄆城県の知事と、団練使の職を得た曽塗の息子・曽世雄とのこと。呼延鈺と徐晟がとりあえず登雲山へ行こうと出発しかけたところへ、飲馬川の頭領たちが続々と…

『水滸後伝』第28回あらすじ

戴宗は、以前登雲山の穆春に出会ったことを思い出し、彼らのもとへ身を寄せようと提案する。一行はその提案に乗って登州へと向かうが、途中、金の兀朮の軍に遭遇し、混乱のうちに呼延鈺と徐晟が行方不明となる。呼延鈺と徐晟は金の阿黒麻に出会い、斉国の軍…

『水滸後伝』第27回あらすじ

一行は黄河の渡しを南に渡ろうとするが、渡し場は金の烏祿と逆臣汪豹の軍に守られ、船は見当たらない。燕青はまたしても木札を使って金の使者になりすまし、烏祿が汪豹を疑うように仕向ける。 烏祿が汪豹を出撃させると、頭領たちが襲いかかって軍勢を追い散…

『水滸後伝』第26回あらすじ

燕青はさらにもう一度木札を使って関勝の夫人を大名府から連れ出し、飲馬川へ向かう。 野狐舗にあった王進の野営は既に打ち壊されており、一行は落ち延びていた王進、凌振と再会する。野狐舗を攻めたのは劉予の子・劉猊と畢豊らであった。一行は劉予の遊撃兵…

『水滸後伝』第25回あらすじ

大名府へと急ぐ燕青らは、道中、彼らの財産を奪った追い剥ぎたちに出食わす。一行は追い剥ぎを殺して荷物を取り戻し、捕らえられていた女を救い出す。 しばらくして、一行は野狐舗という土地にたどりつく。そこには宋の陣屋があった。三人は金のスパイと誤認…

『水滸後伝』第24回あらすじ

燕青は楊林を連れて金の軍営に向かい、捕虜となった道君皇帝に謁見して、「苦みの後には甘み」の意味をこめて青梅百個と蜜柑十個を贈る。 皇帝は返礼にと、詩を書いた団扇を燕青に賜る。 帰り道、燕青らは懇意にしていた盧俊義の縁者・盧二郎旦那の妻と娘が…

『水滸後伝』第23回あらすじ

王鉄杖は蔡京らを見つけられずに東京に帰り、李綱に復命する。 欽宗は、金との和議を説く李邦彦らと、迎え撃とうと言う李綱や种師道らとの間でなおも揺れるが、最終的には抗戦を決める。 种師道は開封に迫る金軍を迎え討つにあたり、援軍を待とうと言うが、…

『水滸後伝』第22回あらすじ

楊林たちは唐牛児が城外へ投げ下ろした手紙から柴進の無事を知り、扮装をして城内に紛れ込む。 戴宗が城内から合図して飲馬川の軍勢にはしごで城壁を登らせると、城内の兵たちは恐慌状態となる。李応が高源を討ち取り、柴進とその家族は無事に保護される。 …

『水滸後伝』第21回あらすじ

李応と呼延灼は曇化と闘うが、打ち負かすことができない。頭領たちは朱武の計略に従い、曇化の軍勢を飲馬川に貼りつかせて、密かに万慶寺へと兵を差し向ける。 寺に踏み込んだ頭領たちが酒盛りをしながら待っていると、果たして曇化が引き返してくる。頭領た…

『水滸後伝』第20回あらすじ

呼延灼の部隊は、汪豹とともに黄河のほとりの楊劉村を守るよう指示を受ける。 呼延灼は汪豹から「金に投降して楊劉村を献じよう」と誘われるが、それには応じず、汪豹に謀反の意図があることを息子たちに伝える。 ある夜、汪豹は嵐に乗じて、自軍に引き入れ…

『水滸後伝』第19回あらすじ

宿元帥は開封にやってきた聞煥章に会い、彼を無罪にするために口添えしようと申し出る。安堵した聞煥章は、しばらく大相国寺に逗留する。 一方、金は一旦結んだ盟約を反故にするような宋の態度に怒って、兵を差し向けていた。金軍は宋に迫り、道君皇帝は李綱…

『水滸後伝』第18回あらすじ

鄔瓊は登雲山の降伏を受け入れることを決め、兵士たちを休ませるが、山寨の頭領たちはひっそりと軍営に近づいて闇討ちし、黄信を名乗っていた蔣敬も軍の内側から呼応したため、軍は潰滅する。 頭領たちは「青州にいる黄信が危険に晒される」と考え、彼を山寨…

『水滸後伝』第17回あらすじ

蔣敬と穆春は登雲山に向かうが、道中、蔣敬が病気になり、困った穆春は廟に宿を求める。蔣敬を寝かせて薬を買いに出て行った穆春を、廟に滞在している竺大立と、若衆の芳坊が目撃する。 芳坊の言葉から、彼がお尋ね者の穆春だと知った竺大立は、廟の焦道士と…

『水滸後伝』第16回あらすじ

蔣敬は戴宗と別れた後、竜江関から船を雇うが、船頭の陸と張は蔣敬が寝入った隙に荷物と腰刀を取り上げ、彼を殺そうとする。 蔣敬はとっさに水中に逃げ、岸へと辿り着いた後、大雪の中で凍えて行き倒れかけるが、近くの草庵に住む老僧に助けられる。 その後…

『水滸後伝』第15回あらすじ

州知事は、北京の童貫の要請に基づき徽宗が下した聖旨を携えていた。戴宗を召し出し、軍で任務につかせるように、とのことである。戴宗は渋るが、結局は北京に向かい、役目につく。 金は宋と結んで黄竜府を陥落させ、趙良嗣もまた涿州を降伏させる。遼は宋と…

『水滸後伝』第14回あらすじ

安道全は挨拶回りで宿元帥の家を訪れた際、蔡京が盧師越の讒言を信じて自分を捕らえようとしていることを知らされる。 宿元帥は安道全に路銀を与えて開封から逃がす。また、「安道全の代わりに蕭譲と金大堅後が捕らえられた」との知らせが入ると、後から召使…

『水滸後伝』第13回あらすじ

楽和は暹羅城に迎えられる花夫人と秦夫人に倪雲・高青と五百人の兵を付き添わせ、そのまま城に駐留させる。 ある日、李俊たちは、台風に遭って船から投げ出された人々を救う。それは高麗に派遣された宋人が国に帰る船で、高麗国王の病気を治療し終えたばかり…

『水滸後伝』第12回あらすじ

金鼇島の沙竜が殺されたとの知らせが、暹羅国国王のもとに届く。国王の馬賽真は、宰相の共濤の「李俊らを早急に討伐すべき」という意見に賛同し、共濤と将軍の呑珪とを金鼇島に遣わす。 楽和の計略で、李俊たちは向かってくる暹羅軍に追い散らされたと見せか…