梁山から来ました

中華圏の小説、ポーランドボール、SCP財団、作曲、描画などが好き。皆様のお役に立てる/楽しんでいただけるコンテンツ作りを目指して、試行錯誤の日々です。

水滸伝

「108星いいところチャレンジ」にちょっと補足 2/6

「108星いいところチャレンジ」も、難なく3分の1を過ぎ、地煞星ゾーンに突入しました。 ……えっ、ここから段々難易度が上がってくるって? そう……かもしれませんね……。 ともあれ、今回も張り切って補足していきます。天罡星の後半、第19位から第36位までで…

企画「水滸好きさんに質問」これにて完了!!

企画「水滸好きさんに質問」は、第20回の終了をもちまして、完了とさせていただきます。 これまで回答くださった方、募集記事や回答に「いいね」・RTをお寄せくださった方、まとめをご覧くださった方……、全ての好漢の皆様に感謝です。 本当は1年続けるつもり…

「水滸好きさんに質問」第13回への回答

タグに集まるツイートの大部分が主催者のものというのはさすがによろしくないので、以降、考えた「あるあるネタ」をこの記事に書き溜め、今週日曜まで随時更新していこうと思います。 5/31が終わった時点でのこの記事の状態が、現時点での自分の、この問いへ…

「水滸好きさんに質問」第11回への回答

さて。 行ってみたい場所として「梁山とその周辺」「開封」「景陽岡」を挙げたところですが、自分がそれらの場所を訪問できる日は、いつになるやらわかりません。 と言うのも、私事なのですが、環境に対する強いアレルギーがあって、以前大陸中国に2泊3日…

水滸伝関連書籍bot 連想語り 083

#最終回発情期おっと、『水滸後伝』さんの悪口はそこまでだ! pic.twitter.com/Ym9YAlW3bM— 水滸伝関連書籍bot 「水滸好きさんに質問」実施中! (@shuihu_related) 2020年5月11日 どうも最近、新しいブログ記事を立ち上げる頻度が低くなっています。 それも…

水滸伝関連書籍bot 連想語り 082

大山大将のような働きをした人が凱旋すると、待ちかまえていたのは陸軍准尉への任官であったという。これは宋朝廷の賞罰が、どんなにでたらめであったかを皮肉ったのだが、それがそのまま著者の生きていた明代の状態にあてはまるものであることは言うまでも…

「水滸好きさんに質問」第10回への回答

パッと思いついたのは、朱富か裴宣か、というところです。 ◆朱富 まず、「一度出来た縁は大切にする」という点がポイント高いです。 それから、「何の特技も持たない自分でも、朱富の手伝いならできることもありそう」というのがあります。朱富が買い出しで…

「水滸好きさんに質問」第9回への回答

実質、初めて読んだ『水滸伝』は、横光版だったので(厳密には違うんですが、まあ最初のは水滸にカウントできるか微妙なので……)横光版の中のシーンということになります。 まず横光で好きになっていなければ、原作に進んでいないはずです。 で、横光の中の…

「水滸好きさんに質問」第8回への回答

面白いと思う人物は、例によってたくさんあるわけですが…… 気分で一人だけ挙げます。 『水滸伝』の視点人物、いわゆる「講釈師」ちゃんです。 水滸物語は南宋から元、明にかけて、講釈として語られることによって、中国の民衆の厳しい目にさらされ、鍛え抜か…

水滸伝関連書籍bot 連想語り 081

青州軍の総指揮官だった黄信は、軍の長官だった秦明とは親しい仲で、その武芸は秦明から習い受けた。ただ、軍人らしく戦いを恐れることはなかったが、鎮三山と豪語するほどの腕前はなかった。〈中略〉だが、最後まで勇敢に戦い抜き、方臘討伐戦後まで生き残…

水滸好きさんに質問 第4回への回答についてのぶっちゃけ話

質問に回答するのに、わざわざブログの記事をでっち上げてリンクを貼ったり、画像をでっち上げて添付したり。 こんなことをするのは、「こういう回答のしかたもあるんだよ」という可能性を、広く提示するためだったりします。 質問の出題者である一方で、回…

水滸好きさんに質問 第3回への回答

好きなエピソードを、思いついた端からこの記事内に書き込んでいこうと思います。3/22が終わる時点での記事の状態が、現段階でのこの問いへの回答ということになりますね。 なんか絨毯爆撃状態になりそうですが……とりあえず、やってみます。 ・史進の王進先…

「水滸好きさんに質問」第2回への回答

『普及版 世界文学全集 第1期』著:清水義範 この本に収められた短編のうち一つに『水滸伝』というタイトルのものがあります。 内容は、現代(と言っても90年代初頭頃)の日本で、「宋本保義」という名の顔の広いゴロツキの男が、親戚から「梁山ビル」という…

水滸伝関連書籍bot 連想語り 080

割と派手めなミスを見つけた……引用時はしれっと蕭譲と裴宣の記述を逆にして、戦死のくだりを削っておきますね pic.twitter.com/JqqU0T8Iu6— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2020年3月5日 『水滸伝 108星のプロフィール』は大変に分厚い本で、パソコン…

水滸伝関連書籍bot 連想語り 079

人の身分や職業の上に「花」がつけば、「それとしての分際からはみ出した」「できそこない」の意である。「花公子(ホアコンツ)」は不良息子であり、「花姑娘(ホアクーニャン)」はあばずれである。したがって「花和尚」は「ならずもの坊主」でもある。【…

「水滸好きさんに質問」第1回への回答

マトモに列挙しだすと72人とかは簡単に越えてしまうので、今の気分で一人だけピックアップします。 蕭譲です。 むかし一回流し読みした程度で、あまり馴染みのなかった王慶の段。今年の初めに思い立って、よくよく読んでみますと、そこにはまぶしくて直視で…

水滸伝関連書籍bot 連想語り 077

宋清は宋江の弟だから頭領になっているだけで、なんのとりえもない平和な人である。梁山泊にまぎれこんだ凡人だ。それでも頭領である以上、なにか役についていないとぐあい悪いので、宴席がかりにしてある。【事典 宋清の項】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_r…

水滸伝関連書籍bot 連想語り 076

索超は気がみじかい気がみじかいというが、たたかいのときには秦明のほうがよくとびだすので、梁山泊ではなんとなくカゲがうすい。ほかにも林冲やら徐寧やら気のみじかいのがでてくるので、よけいにうすくなる。【事典 索超の項】— 水滸伝関連書籍bot (@shui…

水滸伝関連書籍bot 連想語り 075

孫立「東京へ行くんなら、持って行ってもらいたい手紙があるんだが、そっちの、つごうはどうだろう」杜興「どうせついでだ。誰に届けるのかね」孫立「わしの女房の弟楽和なんだ。女房が長いこと会わんもんで心配している。わしも、ちと相談したい大事なこと…

水滸伝関連書籍bot 連想語り 074

たいしたとりえはない。不思議なのは、王慶討伐で二回でてきて二度とも功をたてているところ。ただし敵の畢先を殺したあたりは話が変で、畢先は二度も死んでいる。あるいは、とりえのすくない好青年に手柄をたてさせてやるためのあとからの加筆だろうか。【…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 073

「摩雲金翅」欧鵬――これは想像上の動物である。「摩雲」は雲に触れる、つまり空高く飛ぶ、の意、「金翅」は仏説で龍を食う怪鳥である。「井木犴」郝思文――星宿の名である。母がこの星を夢みてみごもったという。【世界】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_relate…

洛天依ちゃんに歌ってもらった「好漢歌」のこと

【中国語ボカロ】好漢歌を歌ってもらった【洛天依】動画→ https://t.co/0MpJAGPUju @Youtube歌ってもらいました pic.twitter.com/7zSHcdjGX5— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2020年2月12日 さて。 この動画をつくろうと思い立ってから、苦節……3か月…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 072

今日は旧暦1月15日、元宵節。水滸伝の作中では、灯籠祭りの喧噪に乗じ、よく事件が起こる日です。宋江が清風寨で劉高に捕まる[33]、梁山泊軍が盧俊義を救出する[66]、宋江・燕青らが李師師に会う[72]、燕青と李逵が方臘鎮圧の挙兵が行われることを知る[90(11…

【お知らせ】記念日リマインダー機能、実装!!

水滸伝関連書籍botをご利用の皆様、いつもありがとうございます。 そして、大変お待たせいたしました。 旧暦の1月15日、元宵節にあたる本日、以前から告知していた「記念日リマインダー機能」を、ようやくbotに実装することができました。 記念すべき(?)最初…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 071

田虎・王慶は、梁山泊軍と強力な盗賊軍との戦争の話であって〈中略〉敵の有力な大将がたくさん討死するのに、味方が一人も死なないというのもおかしい。そこで、田虎討伐の際に敵の豪傑がぞくぞくと降参して味方に加わり、その連中がつぎの王慶討伐の際にあ…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 070

総大将なのだから、どんなに強いやつかと思うと、これがちっとも強くない。たぶん百八人のなかで一番弱いのではないか。いやもっとも、百八人のなかには、医者だとか習字の先生だとかの専門技術者もいるから、まさかビリということはないだろうが、うんと弱…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 069

たしか中学にはいったばかりのころ、吉川英治の『三国志』を愛読し、関羽や張飛の活躍に胸おどらせた。関羽が死んだ時には、目の前がモウロウとして腰が抜けたようになり、翌日学校へ行って一番仲のよかった友だちに、「関羽が死んだ……」と言ったのをおぼえ…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 068

顧大嫂「かやつを、そのままにしておいたら、あたしたちに仇をするのがおち。草を刈るなら根まで抜けって言います。まず、あいつをやっつけて、その荷物を扈さんの手へもどしてあげなくちゃ。そしたら、なくなられた扈三娘への義理もたとうというものですよ…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 067

わが国でかたきうちといえば忠臣蔵だが、四十七士が吉良上野を討ちはたして、車座になってこれを食ったりしては、到底人に受け入れられるはずがないし、だいいちそんな話にすることを思いつく人もいないだろう。つまりわが国ではそれは「オハナシにならぬ」…

十数回目の『水滸伝』通し読み記録 011

以前、「ひとこと感想」のコーナーで、張横の渾名「船火児」に対する高島俊男先生の「船に火をつけるわけではない」というツッコミにかこつけて、 「朝廷と戦ってるときに船を火攻めすればよかったのに」 という話をしたことがあります。 今回、通し読みして…