水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 030
「船火児」張横――船頭である。「火」は、今は多く「伙」と書くが、「人」の意である。船に火をつけるわけではない。
— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年8月30日
【世界】
張横とは関係ないんですが…
実は、船の事故で最も恐れられるものの一つが「火災」らしいんですよ。
いや、周りに水いっぱいあるやん?!
と思うのですが、火災の規模によっては消火がままならず、船員が逃げ場を失ってしまうのだとか。
特に可燃物をたくさん積む貨物船や軍艦などでは、船を燃えにくくするための工夫が随所に凝らされているそうです。
そこで、ちょっと思ったのですが、
神火将魏定国っていう空気メンを、思い切って水軍に配備してみたら、よかったんじゃないですか?
敵方の船を狙って火攻めにする、という計略を使えば、きっと大当たりして、後世の人に「梁山泊に入ってからは活躍の場はなかった」とか書かれずにすんだはずです。
ただ、そうすると聖水将単廷珪っていうこれまた空気メンが、余計に可哀想なことになりますね。
彼にも水攻めの機会を与えてやりましょう。
どこでって?
お忘れでしょうか、彼らの本拠地は、黄河と淮河に通じ、あるときは天然の遊水池、またあるときは半ば運河として機能した、あの水たまりです。
そう、単廷珪の水攻めは、梁山泊を舞台にすればよかったんですよ。
孟康とか陶宗旺とか李雲とか使って、あっちの水門をしばらく堰き止めて水を溜めておいてから、そっちの堰を切ってやれば、何ということでしょう、童貫や高俅の軍の野営地が水びたしに!せっかく運んだ物資がすっかり流れていってしまいました!
逃げようと船を出した宋軍ですが、一艘の小舟が水上を矢のように走ってきたとみるや、松明を持ったゴロツキが、こっちの船に飛び移る。
そいつは声を張り上げて、
「よーしお前ら!選ばせてやるぞォ!ここで火に巻かれて焼うどんになって死ぬか、飛び降りて水中で待機してる阮兄弟に刺されてすいとんになって死ぬか、どっちがいい!」
…あっ、最後は張横に戻ってきましたね。はい。