梁山から来ました

中華圏の小説、ポーランドボール、SCP財団、作曲、描画などが好き。皆様のお役に立てる/楽しんでいただけるコンテンツ作りを目指して、試行錯誤の日々です。

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 011


千年前の梁山湖は、地形の変化によって干上がってしまい、うっそうと葦の生い茂る天然の要塞だった頃の面影はすっかりなくなってしまった、とのこと。
今では、梁山湖と繋がっていた東平湖をはじめ、中国国内の「それっぽい場所」の様子から、当時の情景に思いを馳せることしかできないわけです。

そう考えると、梁山という場所がますます幻想的なものに思えてきます。
「梁山」は最早、この世のどこにもありません。読者一人ひとりが心のうちに思い描く場所こそが「梁山」なのです。

人によって、思い描く情景が少しずつ違っていたとしても、あなたの「梁山」を否定することは、誰にもできません。
なぜなら、正解はとうにこの世界から消え失せてしまっているのだから。

そう考えると、梁山湖が干上がったことにも、ポジティブな意味づけができる気がしませんか?
……しませんか。そうですよね……。

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