水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 011
梁山の北二五キロにある東平湖は、梁山の周囲がすべて湖だった頃はその一部にすぎなかった。その後、湖の大半が干上がって東平湖だけが残った。梁山から東平湖には車で一時間足らずで行ける。
— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年8月8日
【横光巻末5】
千年前の梁山湖は、地形の変化によって干上がってしまい、うっそうと葦の生い茂る天然の要塞だった頃の面影はすっかりなくなってしまった、とのこと。
今では、梁山湖と繋がっていた東平湖をはじめ、中国国内の「それっぽい場所」の様子から、当時の情景に思いを馳せることしかできないわけです。
そう考えると、梁山という場所がますます幻想的なものに思えてきます。
「梁山」は最早、この世のどこにもありません。読者一人ひとりが心のうちに思い描く場所こそが「梁山」なのです。
人によって、思い描く情景が少しずつ違っていたとしても、あなたの「梁山」を否定することは、誰にもできません。
なぜなら、正解はとうにこの世界から消え失せてしまっているのだから。
そう考えると、梁山湖が干上がったことにも、ポジティブな意味づけができる気がしませんか?
……しませんか。そうですよね……。