梁山から来ました

中華圏の小説、ポーランドボール、SCP財団、作曲、描画などが好き。皆様のお役に立てる/楽しんでいただけるコンテンツ作りを目指して、試行錯誤の日々です。

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 022


ちょっと大きな組織に身を置くと、似たような話はいくらでも転がり込んできますね。

さすがに、重役が血縁者を後継に選ぶということはあまりありませんが、
「本部長候補のAさんとBさんのうち、社長に選ばれたのはAさんだった。Bさんに取り入り、彼の下で動いていた社員たちにとっては不遇の時代となった。
彼らは今、何とかAさんに大きなミスをさせて、代わりにBさんを本部長に据えようと、工作に余念がない。」
くらいの話は頻繁に耳にします。


気骨ある科挙官僚のように、実力でそれに見合ったポストに就ける人なら、周りも「妥当だな」と思うのですが、
ポスト争いで勝ち上がる人というのは往々にして、権力者のご機嫌とりが上手いだけで、仕事の腕はさっぱりだったりして…そういう場合はまあ、蛇蝎のごとくに嫌われますよね。
そして、そういう輩をのさばらせておく権力者もまた、「見る目がないボンクラ」と、陰で罵られるわけです。


いくら科学が進歩しても、人間の本質は変わらない。
そう考えると、何ともやるせない気持ちになりますね。


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