梁山から来ました

中華圏の小説、ポーランドボール、SCP財団、作曲、描画などが好き。皆様のお役に立てる/楽しんでいただけるコンテンツ作りを目指して、試行錯誤の日々です。

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『水滸後伝』第40回あらすじ

燕青は暹羅国の良家の子女と、宋からやってきた兄弟や兵士、その娘たちとの婚姻を結ばせて、両者の間の屈託を取り除こうと提唱し、受け入れられる。 家柄の娘を選ぶにあたっては顧大嫂が協力し、多くの婚姻が取り結ばれるが、楊林は白石島の攻略に功績のあっ…

『水滸後伝』第39回あらすじ

高宗に冊封されて正式に暹羅国王となった李俊は、国内の秩序を中土のやり方に基づいて整えさせる。公孫勝、樊瑞、朱武は丹霞山に隠棲する。 燕青は李俊に、「夫人を娶って後宮に入れるべきだ」と奏上する。李俊は断るが、兄弟たちが聞煥章の娘を再三勧めるに…

『水滸後伝』第38回あらすじ

高宗の一団は無事、臨安に入る。 柴進ら暹羅国の使者たちは勅書がくだるまで数日暇になり、杭州の名所を巡るが、宋の領土が東南半分となってしまったことには、感傷を禁じえない。 一行は六和塔で武松と再会し、これまでのことを話してきかせる。呼延灼は武…

『水滸後伝』第37回あらすじ

李俊は各島を回って、駐留している頭領たちと住民を慰撫する。 その後、帰って酒盛りをしていると、以前馬国王の大難を予言したあの道士がやってくる。道士は李俊の行く末を予言し、衝立に詩を書きつける。また茘枝と牡丹の枝を献上して、一人ひとりに一杯ず…

『水滸後伝』第36回あらすじ

李俊は朱武の進言に従い、自らの島に逃げ帰った鉄羅漢、佘漏天、屠崆にそれぞれ討伐軍を差し向ける。 横暴な鉄羅漢は青霓島の住民を無理やり兵に仕立てて欒廷玉、扈成、童威を迎え撃つ。暹羅軍の兵たちは淵の水を飲んで猛毒にあたるが、安道全の処方で回復す…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 061

呉用は〈中略〉三つの条件を出しました。李逵がこれに同意したので、二人はさっそく北京へと旅立ちました。黒熊のような、むくつけき巨漢である李逵が、よりにもよって可愛らしげな稚児姿に身をやつし、ひょこひょこ歩いてお供するとは、これまた哄笑を誘う…

『水滸後伝』第35回あらすじ

李俊は国王に就任し、兄弟たちはいずれも暹羅国の重要な職位に任命される。 暹羅の二十四島のうち、青霓島の鉄羅漢、白石島の屠崆、釣魚島の佘漏天は李俊の統治に不服であった。彼らが王位を奪ってやろうと画策しているところに、戦を逃げ延びた革鵬が現れる…

『水滸後伝』第34回あらすじ

公孫勝は薩頭陀の妖術を破り、革鵾は関勝に斬られる。劣勢に立たされた薩頭陀たちが逃げ出した後、李俊は仲間たちを島へ迎え入れて盛大な宴会を催し、これまでの経緯を語り合った。 薩頭陀と革鵬は、暹羅城に戻る。城は童威らの軍勢から攻撃を受けており、不…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 060

〈武器の注文・売買〉魯智深が注文した錫杖と戒刀(第4回)銀子5両→5万円。楊志の宝刀の売値(第12回)3000貫→3000万円。【図解 「水滸伝の家計簿」の項より】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年12月22日 先日に引き続き、『水滸伝』作中に出てく…

『水滸後伝』第33回あらすじ

李俊たちは暹羅城にやってくるが、革鵰が固く守っており入ることができない。数日間の睨み合いの後、楽和は「敵は金鼇島を攻略するため、密かに大きな兵力を差し向けたのでは」と気付く。引き返そうとする一行を、革鵾が明珠峡で足止めし、薩頭陀は魔術を使…

YouTubeとTwitterの相性悪すぎ問題について

ここ一日くらい、 「YouTubeの動画をTwitterでシェアするには、どんな方法が一番効果的か?」 ということで頭を悩ませておりました。 なぜって、おそらくここ1、2年のうちにあった仕様変更のせいだと思うのですが、普通にスマホ上で「共有」しただけでは、サ…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 059

彼は仲間たちにも良民として生きてほしいと願ったわ。きれいごとばっかり言う偽善者みたいに見えるけど、たぶん宋江って素でこういう人なのよ。何もかも心の底から良かれと思ってやってるのよね。きっと、この底なしの善意が好漢たちの荒んだ心を虜(とりこ…

『水滸後伝』第32回あらすじ

花逢春は端午節が李俊の四十歳の誕生日にあたるため、金鼇島に祝いに行くと言う。このため共濤は、思いがけず李俊の生年月日を知ることができた。 薩頭陀はさっそくいのり殺しの術を始めるが、強い福運に守られた李俊と花逢春には効き目がなく、馬賽真の場合…

『水滸後伝』第31回あらすじ

話はしばらく前に遡る。 暹羅国王馬賽真は、家族や婿の花逢春を連れて祖宗の墓参りをする。堂に参って幣帛(ぬさ)を燃やしたところ、火のかたまりが国王の竜袍に落ちて、焼け穴を残してしまう。 その後、丹霞山に遊んだ国王は、古洞のほとりで一人の道士に…

フルシアンテ、レッチリに戻るってよ

John Frusciante will REJOIN the Red Hot Chili Peppers! https://t.co/ehypX30MwD#RedHotChiliPeppers #JohnFrusciante pic.twitter.com/EyugpWw2Rj— RedHOT ChiliPeppers (@RHCPFansite) 2019年12月15日 上記は、このたびレッチリことRed Hot Chili Peppe…

『水滸後伝』第30回あらすじ

曽世雄が宋清の夫人を連れて鄆城県に戻ると、飲馬川の頭領たちは曽を捕らえ、郭京と並べてさらし首にする。 樊瑞は燕青の計略で曽世雄に扮装し、金兵の服を着た手下たちを連れて済州に向かい、朱仝、宋清、皇甫端を馬小屋から連れ出す。 朱仝が銭歪嘴の家に…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 058

呼延灼「父子三人進退に窮し、このうえは飲馬川に行こうと、ひたすらやって来ると、なんとまのいいことに朱の兄ごに出っくわし、そこへまた思いもよらず楊君にも会えるとは!」【後伝第20回】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年12月14日 後伝のこ…

『水滸後伝』第29回あらすじ

宋安平の家に着いてみると、屋敷は焼け、宋清夫婦は行方知れずになっていた。 宋夫妻を連行したのは鄆城県の知事と、団練使の職を得た曽塗の息子・曽世雄とのこと。呼延鈺と徐晟がとりあえず登雲山へ行こうと出発しかけたところへ、飲馬川の頭領たちが続々と…

『水滸後伝』第28回あらすじ

戴宗は、以前登雲山の穆春に出会ったことを思い出し、彼らのもとへ身を寄せようと提案する。一行はその提案に乗って登州へと向かうが、途中、金の兀朮の軍に遭遇し、混乱のうちに呼延鈺と徐晟が行方不明となる。呼延鈺と徐晟は金の阿黒麻に出会い、斉国の軍…

十数回目の『水滸伝』通し読み記録 005

宋江が父を梁山泊に迎え、公孫勝が母に会うために山寨を離れた後、李逵は自分も母に会いたいと大騒ぎします。 「自分ばっかり家族を迎えに行ってずるい」と責められて困り果てた宋江は、「李逵が3つの条件を守れるなら、行ってもよい」と言うわけですが、さ…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 057

姚環「夜もふけた、休みましょう」穆春「わしが勝ったらもう一番やろうと言ったくせに、あんたが勝ったら、もうやろうとしないんだな」姚環「あっしは山をかけたんだ。もう一番やりたきゃ、金を出しなされ」【後伝第16回】— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_rela…

『水滸後伝』第27回あらすじ

一行は黄河の渡しを南に渡ろうとするが、渡し場は金の烏祿と逆臣汪豹の軍に守られ、船は見当たらない。燕青はまたしても木札を使って金の使者になりすまし、烏祿が汪豹を疑うように仕向ける。 烏祿が汪豹を出撃させると、頭領たちが襲いかかって軍勢を追い散…

十数回目の『水滸伝』通し読み記録 004

今回の通し読みは、「日付」に注視しながら進めているので、今まであまり考えてこなかった『水滸伝』世界の時間の流れを、割とはっきり見通すことができます。 「武十回」というのは、概ね一年の間に起きた出来事なんです。 武松さんが嫂の態度に切れて武大…

『水滸後伝』第26回あらすじ

燕青はさらにもう一度木札を使って関勝の夫人を大名府から連れ出し、飲馬川へ向かう。 野狐舗にあった王進の野営は既に打ち壊されており、一行は落ち延びていた王進、凌振と再会する。野狐舗を攻めたのは劉予の子・劉猊と畢豊らであった。一行は劉予の遊撃兵…

十数回目の『水滸伝』通し読み記録 003

武松さんの鴛鴦楼での大量殺戮を見るにつけ、思い出すのは、現代の日本でも時折起こる、犠牲者の数が多い事件です。 鴛鴦楼のくだりは相当にハードで、武松さんは最終的に、張青の手下のチンピラどもをあしらう力も出ないほど、ぐったり疲れ切ってしまいます…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 056

張順は武松のエピソードを思い出し、着物の襟を割き、それを血にひたして白壁に、――人を殺せし者は安道全也と書きつけた。酔いのさめた安道全は、壁の字と死骸とを見て、ため息をついた。――「ひどいことをなすったねえ」【ものがたり】— 水滸伝関連書籍bot (…

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 055

宦官童貫は徽宗の内意を受けて杭州方面へ書画骨董を探しに出かけた。そこで彼はゆくりなくも失意の政治家、蔡京を見出した。当時蔡京は反対派の旧法党から弾劾を受けて実職を奪われ、杭州に逼塞していわば恩給暮しの細々とした生活を続けていたのであった。…

『水滸後伝』第25回あらすじ

大名府へと急ぐ燕青らは、道中、彼らの財産を奪った追い剥ぎたちに出食わす。一行は追い剥ぎを殺して荷物を取り戻し、捕らえられていた女を救い出す。 しばらくして、一行は野狐舗という土地にたどりつく。そこには宋の陣屋があった。三人は金のスパイと誤認…