梁山から来ました

中華圏の小説、ポーランドボール、SCP財団、作曲、描画などが好き。皆様のお役に立てる/楽しんでいただけるコンテンツ作りを目指して、試行錯誤の日々です。

『水滸後伝』第40回あらすじ

燕青は暹羅国の良家の子女と、宋からやってきた兄弟や兵士、その娘たちとの婚姻を結ばせて、両者の間の屈託を取り除こうと提唱し、受け入れられる。

家柄の娘を選ぶにあたっては顧大嫂が協力し、多くの婚姻が取り結ばれるが、楊林は白石島の攻略に功績のあった方明の娘を娶る。花逢春は潮州出身の玉芝公主の侍女・呉采仙を楽和の嫁に推薦し、彼女を楽和のいる孫立の家へと送り届ける。鄆哥は呼延鈺の提案で、共濤の娘を娶る。

 

ある日、高麗王李俁が暹羅国を訪れ、公孫勝は羅天大醮を行う。満願の日には、宋江ら亡くなった兄弟たちと、前国王馬賽真が姿を現す。高麗王は「息子の執政ぶりを確認した後、こちらに戻って公孫勝に弟子入りしたい」と言い残して帰国する。

次の年の元宵節の宴席では、兄弟たちは一人ひとり詩をつくって披露し、できない者は罰杯を飲む遊びに興じた後、宋から呼び寄せた少年歌舞伎団に自分たちの過去の話を演じてもらって、大いに楽しむ。

 

李俊は七十歳で息子の李登に位を譲って出家し、八十歳まで生きたほか、兄弟たちもいずれも高寿を保つ。暹羅国はその後、終始南宋と国運を共にしたという。