『水滸後伝』第36回あらすじ
李俊は朱武の進言に従い、自らの島に逃げ帰った鉄羅漢、佘漏天、屠崆にそれぞれ討伐軍を差し向ける。
横暴な鉄羅漢は青霓島の住民を無理やり兵に仕立てて欒廷玉、扈成、童威を迎え撃つ。暹羅軍の兵たちは淵の水を飲んで猛毒にあたるが、安道全の処方で回復する。鉄羅漢が洞窟に逃げ込むと、欒廷玉は入口で火を焚いて燻し殺す。
朱仝、黄信、穆春は釣魚島を攻める。やぐらから弓を射かけてくる佘漏天の守りには隙がないように見えたが、島の裏側から木々を切り開くと島内に侵入できた。背後の敵に気づいてやぐらを降りた佘漏天を黄信が斬り捨てると、住民たちは感謝を込めて、巴豕という珍しい大蛇を頭領たちに献上する。
関勝、楊林、童猛は白石島に向かうが、島は滑りやすい岩壁で覆われ、入ることができない。
中土出身の方明という男の娘が屠崆の妾にされていることがわかったので、楊林と童猛は方明の手引きで邸に入って、娘の酌ですっかり酔った屠崆の首を切り落とす。
関勝らは白石島名産の酒・香雪春を暹羅城に持ち帰る。