梁山から来ました

中華圏の小説、ポーランドボール、SCP財団、作曲、描画などが好き。皆様のお役に立てる/楽しんでいただけるコンテンツ作りを目指して、試行錯誤の日々です。

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 018


個人的には、各シーンや登場人物に関する分析は勿論ですが、水滸物語の成立や、小説『水滸伝』が中国や日本の読者にどのように受け入れられていったかの話を読むのが大好きです。

版木の傷みの話、実に興味深いですね。
一体、どの回の傷みが早かったのでしょうか。


通常、現在出版されている分冊の書籍(漫画含む)は、第1巻の売上が一番多く、そこから徐々に減っていくのが一般的だと思います。
(勿論、例外はあるでしょう。ジョジョの売上は徐々に減ってはいかず…ああっ、トマト投げないで!…部が替わるところでまた増えていると推察できます)


では、明清代の水滸伝はと言いますと、
これもおそらく、基本的には第1回から段々減っていくコースだったのではと思われますが、
書店のオヤジに「巷で有名な○○の話が読みたい」と言って、「はいよ」と該当部分の冊子を出してもらえるシステムが整っていたのであれば、
途中でボコっと売上が増える巻があっても不思議ではありません。


最初の四十回くらい、宋江が仲間に入るまでは、どのエピソードもそれぞれファンが多そうです。
特に智取生辰綱や武十回は大変な人気を博したことでしょう。

その後は集団戦が多くなるので、少し落ちるかもしれません。
個人的には呼延灼戦が(無理やり仲間入りさせられた好漢がいることを除けば)後味も悪くないし、好きなんですが……果たして、売れ行きはよかったでしょうか。

第71回の勢揃い後は、さらに人気がなくなりそうです。征遼戦なんて、版木が新品同様の回があったとしても不思議はありません。
そのなかでは、方臘戦の張順討死の回は若干売上がよかったかもしれませんね。あと、120回本を含めるのであれば、瓊英ちゃんが出てくる回とか、喬道清が暴れてる回とか。
「手っ取り早く結末だけ知りたい」という人が120回だけを買っていくケースもあったかもしれません。


……というのが自分なりの予想ですが、
さて、皆様のお考えはいかがでしょうか。

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