水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 052
三山合流して梁山泊に入った時、「生辰綱」強奪が話題となって一同大笑いとなるが(第58回)、晁蓋・呉用らとのわだかまりは本当になくなっていたのだろうか。楊志の心のうちが気になるところである。
— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年11月15日
【図解】
これは……個人的に、めちゃめちゃ気になるところです。
ニ竜山が、白虎山から逃げてきた孔亮を受け入れ、「さてどうやって呼延灼を迎え討とうか」という話になったとき、「梁山泊に救援を頼もう」と提案したのは魯智深でも武松でもなく、梁山泊の現主力メンバーに酷い目に遭わされた経験を持つ、楊志その人だったのです。
過去の遺恨のことを考えれば、梁山泊を頼ろうとする仲間たちに猛反対してもよさそうな立場なのに、です。
思うに、楊志さんの決断は「個人的な恨みつらみよりも、今の自分たちを守ることを優先すべき」と考えた結果ではないかと。
「自分たち」とは、狭義にはニ竜山のことですが、広義には白虎山、桃花山など、他の山賊の拠点も含まれます。究極的には、朝廷の奸臣たちの支配により不利益を被った人々、全体を指す概念なのかもしれません。
そして……
魯智深や武松についてですが、二人はそれぞれ梁山泊に親しい友人があるわけで、もっと早く合流の話(までは行かなくとも、梁山泊を訪問しようという提案など)を持ち出してもよさそうなものです。
しかしそれまでずっと、ニ竜山として独立した活動を続け、呼延灼が攻めてきてからも、楊志が言い出した提案に賛同する形で、合併への流れに乗っています。
この二人…もしかして、楊志が梁山泊への遺恨に整理をつけ、自分から協力を言い出せるようになるまで、敢えて黙って待っていた……
なんてことはありませんかね?
まあ、完全に妄想なんですが。
そんな風に裏読みをする読者が、一人や二人、いてもいいんじゃないかと思います。
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