水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 051
雑劇で扱われているのは、〈中略〉108人がいかにして梁山泊に集まることになったかの物語でもなければ、この集団がいかにして崩壊したかの物語でもない。そこでは梁山泊は安定した基地として恒久的に存在し、豪傑たちはそこを離れては事件を解決して戻ってくるのである。
— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) November 12, 2019
【図解】
元代の雑劇(水滸戯)に登場する梁山泊とは、既に山賊たちの拠点として出来上がっており、崩壊の兆しを見せることもない、そんな場所なのだそうです。
「終わりなき日常というか、サ○エさん時空というか。
小説の水滸伝で言えば、108人が勢揃いしてから朝廷との対立が激化するまでの間のある時点で時が止まってしまい、山寨での愉快な日々が永遠に続いてゆくような世界観です。
思えば、多くの好漢たち、とりわけ裏世界の出身者にとっては、政府関係のゲスな人間たちから遠く離れて、湖に囲まれた別天地で、気心の知れた仲間とバカ騒ぎをしながら暮らしていたときこそが、一番楽しい日々だったのでしょう。
そんな美しい時間の中にとどまって、時折下界に降りてきて人々と交流しては、また山寨に戻ってゆく好漢たちに思いを馳せる、というのも……。
多少緊張感に欠けるきらいはありますが、広い意味での「水滸物語」の、楽しみ方の一つだと思います。
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