梁山から来ました

中華圏の小説、ポーランドボール、SCP財団、作曲、描画などが好き。皆様のお役に立てる/楽しんでいただけるコンテンツ作りを目指して、試行錯誤の日々です。

水滸伝関連書籍bot 連想語り 077


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何の能力もないのに、兄が宋江だからというだけで梁山泊に迎えられ、頭領にされてしまった宋清。

何かにつけて「役立たず」だの「パンピー」だの「異物混入」だのとバカにされる彼ですが、多分、梁山の頭領たちのなかで一番、「普通」の感覚を持っていた人だろうと思います。

珍獣だらけの動物園のような梁山泊の片隅から、パッとしない好漢を一人連れてきて、横に宋清を並べてみれば、実はそいつがどれだけ非常識な存在なのかが、わかろうというもの。宋清はアレです、「比較用オブジェクト」です。ミニチュアの世界における一円玉と同じです。

 

自分の中では、宋清は登場してから最後までずっと「ええ……」って言ってドン引きしてるイメージがあります。 

 

 

宋太公「困ったねえ、お兄ちゃんが街で妾を殺してうちに逃げてきたよ」

宋清「ええ……」

 

朱仝「宋公明どのはこの屋敷にはおられませんでした!」

雷横「おられませんでしたな!」

二人「ではこれにて!」

宋清「ええ……」

 

宋太公「お兄ちゃんは柴進どのの屋敷に身を寄せると言ってるよ、おまえ着いて行っておやり」

宋清「ええ……」

 

柴進「私はつまらぬことで脛に傷持つ身となったゴロツキの皆さんを、かくまって養うのが趣味でしてな!はっはっは」

宋清「ええ……」

 

武松「なにっ、このヤロ……人……いやお方が宋公明の旦那だと?!そういうことはもっと早く教えてくださいよ、大変なご無礼をしてしまったじゃないですか俺ァ!!」

宋清「ええ……」

 

武松「あれ?病気……病……気…………、治っちまった!はっはっは」

宋清「ええ……」

 

 

……すいません、キリがないのでこのへんにしておきますね。

でも最後にもう一つだけ。

 

 

宋安平「お父さん、ぼくは、科挙に合格しました!!」

宋清「ええ……えっ?!」

 

 

 

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