水滸伝関連書籍bot 連想語り 077
宋清は宋江の弟だから頭領になっているだけで、なんのとりえもない平和な人である。梁山泊にまぎれこんだ凡人だ。それでも頭領である以上、なにか役についていないとぐあい悪いので、宴席がかりにしてある。
— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2020年2月24日
【事典 宋清の項】
何の能力もないのに、兄が宋江だからというだけで梁山泊に迎えられ、頭領にされてしまった宋清。
何かにつけて「役立たず」だの「パンピー」だの「異物混入」だのとバカにされる彼ですが、多分、梁山の頭領たちのなかで一番、「普通」の感覚を持っていた人だろうと思います。
珍獣だらけの動物園のような梁山泊の片隅から、パッとしない好漢を一人連れてきて、横に宋清を並べてみれば、実はそいつがどれだけ非常識な存在なのかが、わかろうというもの。宋清はアレです、「比較用オブジェクト」です。ミニチュアの世界における一円玉と同じです。
自分の中では、宋清は登場してから最後までずっと「ええ……」って言ってドン引きしてるイメージがあります。
宋太公「困ったねえ、お兄ちゃんが街で妾を殺してうちに逃げてきたよ」
宋清「ええ……」
朱仝「宋公明どのはこの屋敷にはおられませんでした!」
雷横「おられませんでしたな!」
二人「ではこれにて!」
宋清「ええ……」
宋太公「お兄ちゃんは柴進どのの屋敷に身を寄せると言ってるよ、おまえ着いて行っておやり」
宋清「ええ……」
柴進「私はつまらぬことで脛に傷持つ身となったゴロツキの皆さんを、かくまって養うのが趣味でしてな!はっはっは」
宋清「ええ……」
武松「なにっ、このヤロ……人……いやお方が宋公明の旦那だと?!そういうことはもっと早く教えてくださいよ、大変なご無礼をしてしまったじゃないですか俺ァ!!」
宋清「ええ……」
武松「あれ?病気……病……気…………、治っちまった!はっはっは」
宋清「ええ……」
……すいません、キリがないのでこのへんにしておきますね。
でも最後にもう一つだけ。
宋安平「お父さん、ぼくは、科挙に合格しました!!」
宋清「ええ……えっ?!」
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