水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 044
山賊の頭領となる以前は農民をしていたので鉄鍬の名人だった。しかし、梁山泊では宋江から「農民だったのだから土木のことに詳しいでしょう」といわれ、入山直後から土木工事の監督となり、船着き場の浚渫、水路の補修、運河の新設、城壁の修理、道路の補修などを行った。
— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年9月20日
【プロフ 陶宗旺の項】
雑だなぁ……。
でも、畑違い(元農民だけに)の役割を任されても、文句も言わずにそれを黙々とこなしてるあたりがいいですよね。
陶宗旺の人となりについての記述がほとんどないので、推測するしかありませんが、きっと「置かれた場所で咲く」タイプだったのでしょう。
そもそも彼は、入山のエピソードをもらえなかった黄門山の、それも4番目の頭領ですからね。
そんなペーペーがこんなところで
「おれは野菜を育てるのが専門で…!工事はやったことないんでげす…!」
なんて自己主張し始めても、空気を読まない痛い子扱いされるだけでしょうしね。反論しても無駄だと思ったのかも。
あるいは、憧れの宋江に声をかけてもらえたことで、
「そうだ、公明兄貴の言うとおりだ…!野菜づくりも工事もあんまり変わんねえっぺ…!むしろ工事こそがおれの天職だべさ…!」
と納得して、嬉々として新しい仕事に励んだのでしょうか。
それはそれで…まあ、アリですね。
誰も傷つかない、やさしい世界です。