梁山から来ました

中華圏の小説、ポーランドボール、SCP財団、作曲、描画などが好き。皆様のお役に立てる/楽しんでいただけるコンテンツ作りを目指して、試行錯誤の日々です。

水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 044



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雑だなぁ……。

 

でも、畑違い(元農民だけに)の役割を任されても、文句も言わずにそれを黙々とこなしてるあたりがいいですよね。

陶宗旺の人となりについての記述がほとんどないので、推測するしかありませんが、きっと「置かれた場所で咲く」タイプだったのでしょう。

 

そもそも彼は、入山のエピソードをもらえなかった黄門山の、それも4番目の頭領ですからね。

そんなペーペーがこんなところで

「おれは野菜を育てるのが専門で…!工事はやったことないんでげす…!」

なんて自己主張し始めても、空気を読まない痛い子扱いされるだけでしょうしね。反論しても無駄だと思ったのかも。

 

あるいは、憧れの宋江に声をかけてもらえたことで、

「そうだ、公明兄貴の言うとおりだ…!野菜づくりも工事もあんまり変わんねえっぺ…!むしろ工事こそがおれの天職だべさ…!」

と納得して、嬉々として新しい仕事に励んだのでしょうか。

 

それはそれで…まあ、アリですね。

誰も傷つかない、やさしい世界です。