梁山から来ました

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『水滸後伝』第2回あらすじ

男は阮小七が石碣村の者と知ると、梁山泊に所属していた一丈青扈三娘の消息を問う。彼は扈三娘の兄の扈成であった。李逵に扈家村を追われた後、海上で貿易をしていたが、船が難破したため、郷里に帰って暮らしを立て直すつもりであった。しかし先ほど、輸入品を売りに東京へ行く道すがら、とある若者に絡まれて、商品をすっかり奪われてしまったのだという。

 

小七は扈成に身の上を明かし、二人は食事をしようと十里牌の街へ出る。大きな居酒屋に入ると、そこは孫新と顧大嫂が経営する店だった。

再会した扈大嫂から話を聞くうち、扈成の荷物を奪ったのは、かつて解珍解宝の手柄を横取りした毛仲義の息子・毛豸であることがわかってくる。そこへ孫新が帰ってきて、「阮の母親は、登雲山に立て籠もっている鄒潤のところにいる」と告げる。小七は次の日、登雲山に登って母と再会した後、孫新・鄒潤らとともに毛豸の一家を襲って、殺してしまう。

 

毛家の隣人たちは公儀に事件を届け出、孫新らが下手人であると証言する。州知事が、統制になっていた欒廷玉を呼び出して事件のいきさつを話すと、欒は「まず孫立を捕らえよう」と提案する。孫新が兄の家へ行って事件のことを打ち明けようとしているところへ、知事と欒廷玉が到着する。