『水滸後伝』第17回あらすじ
蔣敬と穆春は登雲山に向かうが、道中、蔣敬が病気になり、困った穆春は廟に宿を求める。蔣敬を寝かせて薬を買いに出て行った穆春を、廟に滞在している竺大立と、若衆の芳坊が目撃する。
芳坊の言葉から、彼がお尋ね者の穆春だと知った竺大立は、廟の焦道士と村の袁庄屋、役人の朱元と共謀し、穆春を捕らえて、役所に突き出そうと画策する。
一同はまず蔣敬を縛り上げて監禁し、金目のものを奪って酒盛りを始めるが、良心が咎めた芳坊は寺男と相談の上、穆春に竺大立らの企みを知らせる。隠れて竺たちの話を聞いた穆春は、怒りのままに、つるはしで彼らを滅多打ちにする。
穆春は竺たちの首をかき切った後、病が癒えた蔣敬を連れて、登雲山へと赴く。山寨は近衛大将の鄔瓊と登・青・萊州の都統制たちが率いる軍勢に攻められ、これを撃退することができずにいた。
扈成は、青州の都統制となっている黄信が、病気と称して参集していないところに目をつけて、ひとつの計略を考案する。蔣敬は彼の計略に基づいて軍の本営へ赴き、黄信になりすまして鄔瓊に会う。二人が面会している最中、山寨から降伏状が送られてくる。