梁山から来ました

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水滸伝関連書籍bot 連想語り 082


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この文章を初めて読んだのは15年ほども前になりますが、当時は大山大将が誰かわからず、喩えがピンとこなかったのです。

今はわかります。『坂の上の雲』ちゃんと全巻読みましたから!(ドヤァ

 

日露戦争における大山大将の役割は、征遼戦において宋江が果たした役割と類似。
(小説水滸伝における征遼戦は宋の圧勝、日露戦争は日本が辛うじて判定勝ちに持ち込んだ、という違いはありますが)

そして「陸軍准尉」というのは、征遼戦から帰った宋江が賜った「保義郎」の地位の低さを喩えたものです。


あー……
それは確かに、ミスマッチっていうレベルじゃありませんな。
賜った方だって、真面目に怒るのもバカらしくて、笑うしかないだろうと思います。


ところで、この『水滸伝 虚構のなかの史実』が書かれたのは1970年代ですが、著者の宮崎市定先生は、まさか大山大将を知らない人間が読者になるなんて、考えもしなかったことでしょう。
なんだか、自分の無知が申し訳ない気分ですが……
ここは、「それほどに世代を超えて愛された書籍なんだ」と、ポジティブに考えることにいたしましょう。

 

 

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