梁山から来ました

中華圏の小説、ポーランドボール、SCP財団、作曲、描画などが好き。皆様のお役に立てる/楽しんでいただけるコンテンツ作りを目指して、試行錯誤の日々です。

「武俠好きさんに質問」第23回への回答

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池井戸潤先生(半沢シリーズで有名)や横山秀夫先生(ロクヨン半落ちなど)の小説をオススメしたいと思います。

 

大きな権力や世渡りのうまい人々のために、真実や正義が歪められるというのは、何も武俠小説のなかだけのことではないんですよね。
武俠の主人公たちが自分の運命を切り開いていく様子を「あれはファンタジーだから」と突き放して見るのは簡単ですが、現代の日本を舞台とした小説にでも、難しい現実のなかで、どうにか自分が考える正しいことを貫こうとして行動しているヒーローたちはいるのです。

(決してうまくいくことばかりではありませんが、最後の最後に判定勝ちくらいに持ち込める場合も多いようです。まあ、「小説の中だから」と言ってしまえばそれまでなんですが……)

 

というわけで、企業の会計に抵抗がなければ、ぜひ池井戸潤先生を。
警察やジャーナリズムの事情に抵抗がなければ、ぜひ横山秀夫先生を。
時代や国家の壁に捉われない、熱い志を感じていただければうれしい限りです。