水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 065
およそ人のなす行為のなかで、最も重大なものは、人を殺す、という行為であろう。あらゆる動物のうちで、同じ種類に属するものを殺害するのは人間のみである、ということを聞いたことがある。人が人に殺され得る、ということは、人間が神から受けた最大の呪いであるかもしれない。
— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2020年1月21日
【世界】
高島俊男先生の『水滸伝の世界』には「人の殺し方について」という章があり、魯達、武松、林冲、李逵が人を殺す場面を比較しながら、殺伐な小説『水滸伝』の魅力に迫っていきます。
このツイートは、その章の冒頭にある一節を引用したものです。
昨今、多くのSNSで、「死ぬ」や「殺す」という言葉が規制されているわけですが、仮にtwitterかbotの運用に使っているクライアント、いずれかがこの種の規制を始めたら、我がbotたち(「水滸伝関連書籍bot」と「金庸 セリフ&会話bot」)は両方とも、即効でご臨終を迎えます。
もしもそんなことがあれば、そのときは、twitterというメディアを見限らざるをえないかもしれません。
私見ですが、特定の言葉の表面的な使用を禁じたとしても、それは必ずしも、治安の改善には結びつかないと思うんですね。
むしろ、「死ぬ」「殺す」という語を多用しながら人の生殺与奪について奥深い考察を重ねる『水滸伝の世界』のような書籍を通してこそ、人は殺人の罪深さを学んでいけるわけで。
……そんなわけで、規制がかからないことを心のうちで祈りながらも、ひとつひとつ、物騒な引用を入力してゆく毎日です。
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