梁山から来ました

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水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 054


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これは、シャレオツな言い回しですね。着眼点がナイスです。

こんな言い回しが存在したということから、書かれた形の『水滸伝』が、中国前近代の人々の暮らしに浸透し、生活の一部になっていたことがわかりますね。

 

ただし、「第23回が一番面白い場面かどうか』は、意見の分かれるところだと思います。

この回の登場人物は基本的に、武松さんと飲み屋のオヤジをはじめとする市井の人々、そして虎(←人物…?)だけです。

確かに飲み屋でのかけ合いは面白く、虎との闘いには人間同士のタイマンとは少し違った趣がありますが、後に義兄弟となる好漢同士の人間模様はといえば、冒頭、武松が柴進邸を辞し、宋江と別れるまでにしか出てきません。

第23回が一番好きだという人は、『水滸伝』全体を好きだという人とは、少し違った嗜好を持っているのかもしれません。


自分はどうかと言いますと、好きな回は吉川・清水版で言えば、2巻(楊志の物語、七星聚義、智取生辰綱)、4巻(清風寨、江州)、6巻(対呼延灼戦)に集中しています。

吉川・清水版は紙の本で持っていますので、上記の3巻は他と違って若干傷みが激しかったりします。

 

 

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