水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 050
■たくさんある『水滸伝』の続編
— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年11月9日
古本水滸伝(梅寄鶴・著/民国):七十回本の続編。梁山泊軍が官軍に勝ち続ける。
水滸中伝(姜鴻飛・著/民国):七十回本と水滸後伝の間の話。
水滸外伝(劉盛亜・著/民国):水滸後伝の続編。阮小七の娘と花栄の息子の恋物語。
【図解】
『図解雑学 水滸伝』には、11作品もの水滸伝の続編がリストアップされています。
水滸伝の続きをどう考えるかは、人によって大きく異なるようですね。
朝廷と馴れ合う百回本、百二十回本の展開を否定して、七十回本の続編を構想するもよし。しかしその場合のスタンスも大きく分けて2種類あって、「朝廷に反旗を翻したならず者集団には天誅が下るべきだよ派」と「梁山泊はもっと朝廷をコテンパンにやっつけるべきだよ派」という、真逆の考え方に基づいた続編が、各々存在しています。
百回本あるいは百二十回本の展開を受け入れるのであれば、残党と後続の世代にもうひと騒動起こしてもらうとか、百八の魔王たちを別の時代に生まれ変わらせるとか。これも色々ですね。
ところで本ツイートの最後にある『水滸外伝』ですが、『水滸後伝』の続編という設定でこの内容は、ちょっとおかしい気がします。
花栄の息子は一人しかおらず、『後伝』の作中で、暹羅国の馬国王の娘と婚姻を結んでいます(花栄が死んでいるので息子の数は増やせません)。そして阮小七の方は、少なくともエンディング一歩手前までは独身で、子どもは影も形もありません。
ということは…『後伝』が終わってから阮小七に娘が生まれて、花栄の息子(妻あり、18歳以上年上)との間に恋物語が勃発?!
どうも、無理がある気がしますよね。
図解雑学のこのページを5度見、6度見して確かめたのですが、確かにこう書いてあります…。
一度、実物を読んで確かめてみたい!しかし『水滸外伝』が『水滸後伝』より遥かに劣る出来だとすれば、翻訳が出ることはまず望めないでしょうね。中国でも、現在出版されているかあやしいですしね。
モヤモヤしますが、この疑問はしばらく置いておくしかなさそうです。いつか原文が手に入る日まで。