梁山から来ました

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『水滸後伝』第10回あらすじ

童威が金を集めるために提案したのは、金持ちの船を襲うことだった。偶然にも楽和と花栄の家族の船を襲ってしまった童威たちは、これまでのいきさつを話して、楽和の考えを仰ぐ。

 

楽和は花公子に王宣慰の弟のフリをさせて呂知事のもとを訪れる。呂は「門下生になりたい」という公子の言葉にすっかり有頂天になって、一行を招き入れたところで、童兄弟に刃を押しつけられる。

楽和たちは李俊ら三人の身柄を解放させ、漁民から搾り取った三千両を出させた上で、呂知事を伴って丁自燮の家に行く。丁は突然来訪した呂知事を自ら招き入れ、李俊のことを口にした途端に、随行していた当の李俊に刃物を突き立てられる。

 

李俊と楽和は、丁自燮が良民から貪り取った財物を出させ、これを郡全体の秋の年貢に充当すると決めた上で、呂と丁の二人を中洲に置き去りにする。

 

一同は今後の身の振り方を考える。呂と丁から報復されることは必定だが、太湖は山賊の要塞にするには地形が悪く、梁山泊はもう一度盛り返す地息がない。

結論が出ぬままお開きとなったその晩、李俊は、梁山泊宋江らに会う夢を見て、縹緲峰で拾った石板のことを思い出す。一同は、宋江の言葉と石板の文字にある「金鼇の背上」を目指して、海へと出発する。