水滸伝関連書籍bot ひとこと感想 043
混江龍李俊、これは私商、すなわち抜荷商売で塩や茶の密売をする。船火児張横、これは私渡と言い、元来、大河川の渡し場は政府が経営して渡し賃を取るのであるが、私渡は渡し船のもぐりであって安い運賃で渡河を引き受ける。もちろん両者ともいつ強盗に早変りするか分らない。
— 水滸伝関連書籍bot (@shuihu_related) 2019年9月18日
【虚実】
「渡し」というのは、橋をたくさん建てるのが技術的に難しかった時代に、河の一方の岸からもう一方の岸へ、旅人や商人を運んだ舟のことですね。
大きな河ですと、両岸に一定の間隔を置いて渡しポイントが設置されていて、そこに行けば舟が待っていて、政府が決めた値段で人々を運んでくれるわけです。
この、「公共性の高い乗り物の操縦者を政府の認可制にする」というのは、かなり大事なことだと思っています。
張横がモロにやってたことですが、いきなり船頭が大河の途中で舟を止め、包丁を持ち出したりなんかしても、旅人は逃げようがないですからね……。
私事で恐縮ですが、昔、白タクを捕まえたばっかりに、命の危険を感じたことがありました。
「このマークのあるタクシー以外には乗ったらいかんよ」と注意を受けていたにもかかわらず……。他の人に呼び止めてもらったので断りづらかったのと、自分自身体調が最悪で、次を待つ気力がなかったんですね。
やはり乗り物の操縦者は、私的または公的な意味で、「信頼のおける」人物が一番だと、身をもって感じた出来事でした。
(ちなみに日本の話ではないです。中華圏の話でもないです)
闇の運び屋の方が多少安くても、そういうところでケチるのはオススメできません。却って高くつく場合もありますからね…。
で、李俊がやってる「闇商人」についてですが、お恥ずかしい話、「専売制」という制度がどうもあまり理解できていなくて、これについてコメントを述べるまでには至らないのです。
自分が社会に出る頃には、もう専売制のモノ自体、ほとんど残っていなかったですしね……。
次の機会までにはちゃんと勉強して、出直してこようと思います。