金庸bot ひとこと感想 001
覆面の訪問者「剣譜はもともと華山派のものではない。おぬしがいろいろな手を使って、福威鏢局の若旦那を門下に入れたのは、むろん剣譜が狙いなんじゃろう。あまりにも姑息な手段じゃ。武林の仲間が聞いたら、みな怒りを露わにするわ。忠告してやる、はやく渡せ!」
— 金庸セリフ&会話bot (@jinyong_riyu) 2019年7月7日
【笑傲江湖】
『笑傲江湖』にこのセリフが出てきたのは2巻で、まだ岳不羣の本性がバレていない段階でした。だから1周目は、「あやしい奴め!令狐冲の師父に対して根も葉もないことを言いおって!」と、ぷんすこしながらこのくだりを読んでいました。
しかし2周目となると、その後の展開を知っているわけですから、「あー…よく分かってらっしゃる…さすが江湖を知り尽くした左冷前の配下……(目そらし」という反応にならざるをえない。
そして、これほど早い段階で岳不羣の本性を現わす言葉がでてきていたという事実や、1周目の自分がそれに全く気づけていなかったことに、震撼せずにはいられない。
『笑傲江湖』の2周目、オススメです。
1周目とは全く違った目線だからこそ、できる発見が色々あります。